はじめての「ダイブ」前編

こんにちは! マイキーの金子です。

13回目のブログとなる今回は閑話休題。

3回に1回の割合で、今後は日常のことも書いていきます。

それでは今回もよろしくお付き合いください。

 

今回のブログの内容は何にしようかな、と考えながら、スマートフォンを弄っていたら、あるタイトルが目に飛び込んできました。
それは、「SAKAE SP-RING 2024」。
どうやらブログを書いている本日、2024年6月2日(日)は名古屋のサーキットライブイベント「SAKAE SP-RING 2024」の開催2日目だそうです。

 

ぼくは音楽が好きで、昔はよくライブに行ったりすることが好きでした。特に、ぼくの世代はいわゆるロキノン系や、メロコアが同世代で流行っていて、友達と一緒に誘いあわせてライブに行ったりすることがよくありました。

そして「SAKAE SP-RING」はぼくにとって、はじめてダイブをしたライブでもありました。
なので「SAKAE SP-RING」というタイトルは、ぼくにとってとても感慨深いものだったんです。

 

なので、今回は「はじめてのダイブ」について、書いていこうと思います。

みなさんは、音楽のライブにおける「ダイブ」という行為をご存じでしょうか? ライブ映像などを見ていると、ステージや柵の上から、観客や演奏者が客席に飛び込み、観客の波の上を泳いでいくような、転がっていくような格好で進んでいく、アレです。

危険な行為でもあり、現在はライブによっては(昔もですが)禁止されていることも多いと思うので、昔に比べるとそんなにないのかな? と思うのですが、ぼくが高校生だった2000年代に通ったライブイベントでは、「ダイブ」している人がよくいたことを覚えています。

 

中学校の頃にいわゆるロキノン系やメロコアのバンドたちの音楽を聴き漁りはじめた頃、雑誌やライブ映像でよく見る「ダイブ」という行為が気になりはじめました。

「いったい何が楽しくて、ダイブをするのだろうか」「そんなに気持ちがいい行為なのだろうか」「一度体験してみたい」。そんな風に思うようになったのです。

 

実際に、中学校3年生の夏に初めて行ったフェス「2008.8.31 SUN -the greatest riot returns-」では、ELLEGARDEN、9mm Parabellum Bullet、STANCE PUNKS、10-FEET、B-DASH、マキシマム ザ ホルモン、GLORY HILL、knotlampという出演バンドたちの楽曲の演奏中に、とんでもない数のダイバーたちが、観客の波の上を泳いでいる異様な光景を目にしたことを覚えています。

そしてぼくはその頃に、思春期の全中学生男子が「タバコ、お酒、バイク、初体験」といったやったことのないこと、できないことに憧れるのと同じように、ぼくもご多分にもれず「ダイブ」という行為に憧れを抱くことになったのでした。

 

その日から、フェスにいった友達グループみんなで、猛特訓が始まりました。フェスに行った友達全員が、「ダイブ」への憧れに取り憑かれてしまったのです。もちろん誰も「ダイブ」することは会場ではできませんでした。
放課(ほうか:愛知県では休み時間のことをこう呼びます)中には、机を寄せ合い、その上を転がって基礎練習をしました。しかし、基礎練習では、その楽しさはいまいちわかりませんでした。

しかしそこで、誰かがふと10-FEETの「VIBES BY VIBES」を口ずさんだのです。

その瞬間、ぼくの脳天に甘やかな快い刺激が駆け抜けたのを確かに感じたんです。

 

「もしかしたら、コレかも・・・?」

 

そこでぼくは、もっとしっかり歌うように友人たちに要求しました。

友人たちはぼくの異変を感じたのか、真剣な表情で「VIBES BY VIBES」を歌いはじめました。

すると、確かな変化をぼくは脳内に感じ取ることができました。

 

「コレだ・・・!」

 

目を閉じて、ライブを想像しました。友人の歌声をTAKUMAに変換し、背中の机を観客として確かに感じ取ることができたんです。

 

想像の中のぼくは、大好きな曲の轟音の演奏の中、非日常の極致、観客の上を泳いでいます。その心地はおおよそ言い表すことのできないような、まるで筋斗雲のうえのような、天上の快楽そのものでした。

例えば夢の中で空を飛ぶ夢を見たことはありませんか? その時想像した「ダイブ」の気持ちよさというのは、まさにそんな気持ちだったんです。

 

机の上で目を覚ましたぼくのことを、友人たちは不思議そうな目で、こちらを見つめていました。

ぼくは友人たちにその時感じた気持ちを切々と訴え、説明し、それぞれ全員に体験してもらいました。

そして、ぼくたちは本番にむけて、より実践的な練習を行っていくことで意見が一致しました。

各自の家では布団で自主練を行い、学校の練習の再現性をあげていきました。

歌だけではなく、各パートを口ずさみ、時には友人の家に集まり、音源を使って練習を行いました。

 

練習でもこれだけ気持ちがいいのに、実際のライブで体験する「ダイブ」はどれだけ気持ちがいいのだろう。

そう思いながら、ぼくと友人たち一同は、日々教室の片隅で、側から見れば異様な行動に励んでいたのでした。

 

思っていたよりも長くなってしまいました。

続きは次回後編でお届けします。

果たして、ぼくたちははじめての「ダイブ」を達成することができるのか。

次回もよろしくお付き合いください。

 

来週の記事はコミュニケーションサービス「ツナグ」について。

動物園での利用方法をもっと深掘りしていきます!

来週の記事もよろしくお付き合いください!